項 1 / 8
目的と使う場面を知る
何ができるようになるか、何のために学ぶかを確認します。
今回できるようになること
復元した本文がorders=12に戻り、バックアップとも一致する。
この節で学ぶ理由と、前後の節とのつながり
このセクションの位置づけ
なぜ、今これを学ぶのか
書類が書き換わりました。一番新しいバックアップにも同じ壊れた内容が入りました。
この後、何につながるか
必要な情報を戻せたら、次はその情報を他人に読ませず、変更も見つける方法を学びます。
実務では、どんな場面?
この節の本文で学んだことを、壊れたメモをコピーから戻して中身を確認する実習で確かめます。扱う情報は配布した架空データだけです。
読み始める前に:この節の前提と言葉
書類が書き換わりました。一番新しいバックアップにも同じ壊れた内容が入りました。
- ランサムウェア
- 情報を使えなくするなどして身代金を要求する攻撃
- 世代管理
- 異なる時点の保存状態を残すこと
バックアップは、書類が消えたり壊れたりしたときに戻すためのコピーです。一方、同期は、ある場所で変えた内容を別の場所にも反映する機能です。同期だけでは、削除や誤った変更までコピー先に反映されることがあります。異なる日時のコピーを残すことを世代管理といいます。元の保存場所が壊れても失わないよう、バックアップの保管場所も分けます。
並んだ項目を見比べ、違う点と同じ点を読み取ります。
- 同期:削除や誤変更も反映される場合がある
- 別世代のコピー:以前の正常な内容を残す
保管場所や書込み権限も分け、元の故障や削除がコピーまで及ばないようにします。
- 事故前の候補を選ぶ
- 別の場所へ戻す
- 内容を比較
- 業務の再開を判断
例えば、午後3時に書類が書き換わったなら、その前に保存したコピーを探します。午後4時のコピーには、すでに書き換わった内容が入っているかもしれません。保存時刻と中身の両方を見て選びます。ランサムウェアは、ファイルを使えなくするなどして金銭を要求する攻撃です。同じアカウントでバックアップまで書き換えたり削除したりできると、そちらも被害を受ける恐れがあります。
矢印に沿って、時間の経過と、その時点での状態を読みます。
- 14時のコピー:正常な文章
- 15時に書換え:元の書類に異常
- 16時のコピー:異常な内容も含む
最も新しいコピーが、戻したい内容とは限りません。保存時刻と本文を見ます。
保存したコピーからデータを戻すことを復元といいます。まず、問題が起きた書類と操作記録を調査用に残し、コピーを別の場所へ戻します。戻した書類を開き、必要な文章が残っているかを確認してから仕事で使います。バックアップの保存が成功していても、正しく戻せるとは限りません。事故が起きる前に、復元の練習をしておきます。
矢印の順に、何が行われるかを読みます。
- 異常が起きた元:調査用に残す
- 別の復元先:正常なコピーを戻す
- 開いて比べる:必要な本文があるか
バックアップを保存できたことと、正しく復元できることは別です。
実習のexercise.pyは、正常なbackup.txtと壊れたworking.txtを毎回作ります。shutil.copyfileの最初の引数はコピー元、次はコピー先です。正常な方から作業用へ戻す処理を書き、実行後にworking.txtの本文を読みます。
orders=12は「注文が12件」という架空の記録です。元と先を逆にして正常なコピーを壊さないようにします。この課題では世代を選ぶ画面はありません。世代ごとの比較と、元の証拠を別の場所へ残す考え方は実務で必要ですが、この小さな実験だけでバックアップ運用全体を確認したとは扱いません。
- 正常なbackup.txt
- コピー元から先へコピー
- working.txtの注文を確認
別の条件で使う準備
個人の写真・会社の書類・設定の復旧を試す
- 元ファイルと各バックアップに入っている文章を読みます。
- 戻すバックアップと保存先を決め、一項目ずつ変えて結果を比べます。
- 元を残したまま、必要な文章を別の場所へ戻せたか説明します。
ここでは実務で条件が増えた場合の考え方も紹介しました。今回の実習で操作する範囲は、次の「自分のパソコンで確かめる」で確認します。追加の別課題を提出する必要はありません。
壊れたメモをコピーから戻して中身を確認する
本文の知識を、この実習でどう使うか
復元は、正常なコピーの内容を作業用ファイルへ戻すことです。コピー元とコピー先の順番が重要です。
- 正常なbackup.txt
- 作業用へコピー
- 戻った本文を読む
結果が違ったときに考えること:逆向きにコピーすると、壊れた内容でバックアップも上書きします。元・先の名前と、戻った本文を確認します。
復元した本文がorders=12に戻り、バックアップとも一致する。
WindowsまたはMacの操作手順、準備に失敗したときの確認方法、実行コマンドは実習画面に用意しています。ページ下部の「準備から実習を始める」から進んでください。
この実習の架空データで確認した結果です。実際の利用者や本番システムの安全性を保証しません。